ほんとうに困ったときに相談先リストはあまり役に立たない理由

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《しんぐるまざー》

生活上で、いろんな意味で「にっちもさっちもいかない」状態になったことがありますか?

それは頑張りとか努力とは別に、いろんなものがタイミングを合わせたかのように一気に振ってきます。危機感がないとか、将来をちゃんと考えてなかったとか、そういう経験値の低い方々が言葉で片づけるような類のものではないのです。

相談先を模索するのは、まだ若干の余裕があるとき

普通に住所変更とか行ったりしたときに、いろんな窓口について簡単に記載してあるものを渡されたりしますが、あれは正解だと思います。

特別困ってないときに、なんとなく目に触れさせておく。大事です。

ほんとうに困っているとき、いろいろ探す余裕ってないし、相談先リストはどこでもらえるかな、なんて一歩ひいた考え方なんてできません。「目の前の問題を解決する」が一番のミッションだから、落ち着いたころに、あー、こんな解決方法もあったなーとか、ここに相談してたら解決が早かったなと気づくことが多いです。

普段から危機感持って、いろんなところの相談先リサ―チしておくのがいいかもしれません。自分で手を動かしたりメモしたりしたものは、頭に残りやすいですしね。

教養としての社会保障

相談する側は、行政の分野別なんて知ったことじゃない

行政に限らず、相談窓口の担当は新人さんが多いのでしょうか。
その対応いかんによって、ココロが折れて、何十年も社会復帰を果たせないでいる潜在人数がたくさんなのではと経験から思っています。

普通に活動しているときのエネルギーを仮に100としたとき、相談に来るレベルって、3とか0とかマイナスのときなんですよね。

マイナスのなかで、まだ数値の高い日だったり、マイナス貯金(さらにエネルギーが減る)を覚悟して、でもなにか動いたり解決しなきゃと思うから無理して出る。

その場に出て、相談を言葉にする、っていうだけでもエネルギーはゼロになります。振り絞っていっているのだから。そのうえ、もし対人恐怖気味などであったら、さらに頑張ってきているわけです。必須のことだから。

こども、のことだからここかな? 障害のことだからここかな?
公務員試験を受けているわけでも、市議でもないわたしたちはなんとなくのイメージで相談窓口にいきますよね。

「あ、それはここの課じゃないんで…」
「この話がからんでくる部分はここではなく○階で…」
「うちじゃわからないんで…」

~で、その後どうするかを頭を使って考えるのは疲れ切った相談者ですか?
分野がわかってるなら、高い給料もらって安定しているなら、エネルギー100までなくても50以上キープできる環境なら、
ここの課じゃないので⇨関係の課にお繋ぎしますね
○階なので、お話し通しておきますね
うちじゃわからないけど、ここの課かな、調べてみますね

と動くべきだし、それは相談窓口じゃなかったとしても、人として。(さらに給料もらってるんだからそれは当然に義務)

どんだけ窓口のかたの勉強不足で、人生のなかで社会復帰をなかなか進められなかったりの人が多いか、もっと気づくべきです。(ご自身は安定しているので、そんな困り感に気づく必要もないのかもしれませんが)人の生活は、いろんなことが繋がっているのだから、一分野だけで完結するはずがないのです。


相談するための客観視の余裕などない

本当に頼る人もなく、からだも元気じゃないとき、
・何が問題なのか
・何に困っているのか
・窓口はどこなのか
なんて客観視する余裕はありません。

「いま」をどうにか生き抜くので精一杯。

経験者としては、相談は「まだ余裕のあるとき」か「ちょっと事態が落ち着いたとき」
にいくのがベスト
だとわかりますが、さなかにはそんなこと考えてられません。

とにかく助けてほしい、と思いつつ、相談や新たな動きの余白を作れずにいるときなのです。
いつでも相談しにきてくださいねー、は優しさや福祉ではなく、問題を探しにいく、相談者本人が問題だと自認できてないまえから助けにいく。
がやるべきことです。

困っている側が動かないとならない 声さえ上げられないと見過ごされるだけの社会

すごく困っていて、相談に行けない。
小さいこどもと介護、両方で家を空けられない。
対人恐怖がある。シッター頼めない。

地元に戻ってきたばかりで、知り合いが少ない。
親戚がいない。

和気あいあいの家庭環境ばかりではない。それならそもそも、公的・民間含めて相談窓口なんていらない。
自分で見つけて、説明して、声をあげない限りは、我慢して苦しんでも、ほぼ見過ごされます。たまに優しいご近所さんがよい情報くれることはあるかも。

国は、自治体は、そういうの探しに行かなきゃダメだと思うのです。
虐待じゃない虐待を指摘するような間違いはダメだけど、「まだ大丈夫、頑張る」って思ってクタクタな市民は、先に行って、社会復帰に時間がかかるような段階にまでならないようにフォローする。

余裕がある生活しているんだから。その義務がある。公務員も馬鹿にされて怒る方じゃなく、こういうプライドを持つべきだと思います。

ノブレス・オブリージュnoblesse oblige フランス語: [nɔblɛs ɔbliʒ])とは、直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産権力社会的地位の保持には義務が伴うことを指す。

早くサポートに出会えば社会復帰は早い

不安障害や、病気として治療が必要なことは別として、いろんな境遇からサポートが必要になる場合には、必要なサポートに早く出会えることで、結果社会に還元することができるタイミングも早いと思っています。

自力で民間で探さざるを得ない場合も多いけど、本来は権利としての行政のサポートを、「スムーズに」「簡単に」受けられれば、復帰に時間のかかる「底」まで落ちずに済む。

それに早めなら、そこまで専門的なサポートでなくても済むことが多い。介護と看護と子育てと、持病と仕事でどうしようもなくなってから保育サポートを受けられるとかじゃなくて、就活だけの理由じゃなくて、ちょっと息抜きにお茶、でも保育サポート何回までは無料、みたいなものがあったら、全然違う。

その時間を彼氏との逢瀬に使おうが、就活に使おうが、睡眠に使おうが、リフレッシュに使おうが、こどもの誕生日プレゼント探しの買い物に使おうが、それは本人の先や環境に繋がる、本人の責任の問題。

選択肢がない=責任を取る自由がない、くせにサポートはしないのが現状の社会。民間がどんどん選択肢を増やしていってくれているけど、その情報をリサーチできるタイプばかりではない。情報弱者は、公的相談機関がまず一番身近なものだし、情報弱者でなくても困ったときには民間より公的相談機関に安心感を覚える。

だからこそ、もっと相談機関の相談スキルは、本格的なプロであってほしいなと切に切に思います。

相談援助職の「伝わる記録」: 現場で使える実践事例74




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