テレビをみないので、ワイドショー的にも人の家庭的にもあまり興味はないのだけれど、国際結婚に関連してちょっと思ったことをいくつかまとめてみたいと思います。
① 国際結婚:モラルハラスメント(モラハラ)に関して
これに関しては、実際に相手がモラルハラスメントをするかどうかは別として、結婚前から「しそうなタイプ」はわかる気がしています。
もちろん、個人の資質によりますが、
・東アジアの封建的な地域
・白人優位主義のアメリカ・オーストラリアあたり
・イスラム系
は割合が多いように感じます。もちろん全員がそうでもないし、常にモラルハラスメントしがちな人ばかりではありません。
ラブラブなときではなく、もめ事があったとき、関係が悪化したときに出てくる要素という部分も多いものです。
国際結婚で陥る”常識”の違い
国際結婚を
「ほんとに常識も考えも違う人間で作っている家庭」
と正しく認識できているカップルは少ないのではないでしょうか。
考えの違いが露呈するとき(子育てや仕事など)、それを自分側の常識に当てはめて、違うということを
なんて常識のないやつなんだ
と捉え始めることもモラハラの一因だと思います。自分の国側の常識に(無意識下で)意外とお互い縛られていて、国が違うことで違う行動や考えがあったとしても、そこから常識がない→人格否定、に走ることがあります。
愛国心が強いほど、「あなたの国のコモンセンスもあるよね」というスタンスにはならずに、国ごと否定に向かうことも。
個人的思考での批判ならまだよいのですが、こどもがいる場合、「そんな国で育てたくない」と離婚した場合でも日本でこどもを、が難しくなったり揉めたりすることにも繋がるので、結構ハードな問題です。
族至上主義でのモラハラ
愛国心もそうですが、家族の結びつきが強い地域で生まれ育っている人で(モラハラ素質がある人は)問題になりやすい気がしています。
重ねていいますが、どんな地域や環境で育とうと、モラハラしない人はしないし、する人はする。あくまで傾向の話です。
家族愛を正しく理解している人は、どこに国に行こうがどの国の人だろうが、等しく愛情を注ぐ。けれども、「うちの家族が一番!あとはクズ」みたいな家族至上主義みたいな結びつきでそだった場合、
この家族に順応できない(仮・日本人)嫁はクズ!
みたいな思考になっていることが多いです。そこも最初は日本人側も、批判ではなく、違い、なだけなんですが、その違いをまるっと家族として受け入れる家族愛は持ち合わせず、うちの家族にふさわしくない!と取るヒトがいます。
行事やなにかへの参加などでも、日本の一般常識に従って断ったとしても、それで「相手の家族を否定した」と取られることがある。
離婚後、いわゆるいろんな意味でのマイノリティに属して、頼る人がいない、という環境を長く続けてきてわからなくもない部分はあるのです。
自然環境や経済環境が日本より安定していない地域に住んでいたら、「なにかあったとき」のために支えあう家族の結びつきは大事。自分が助けてもらうためにも、自分も大事にする。
ただ、その考えと「違う」人と暮らすとき、関係がいいうちは「考えの違い」「国の違い」で無難に進んでいたものが「敵!」といった扱いになってしまうのも現実。
そこからは違いひとつひとつを、非常識と判断するようなモラハラが続くような気がします。
国際結婚にモラハラが多いのは、結婚時に
ほんとうに文化的に違うことはどういうことなのか
を理解してすすめる人が少ないからではないかと思います。
そして、モラハラ受ける側もあまりにも文化が違いすぎるから、それが
「文化の違い」なのか「本人の資質によるモラハラ」なのか
判断が最初つきにくいことも多い気がします。
これは同じ国同士でも、育った環境があまりにも違う組み合わせでも起こりうるパターンかも。(エリート一家と一般家庭とか)
”男女”や”家族”の捉え方の違い 「男尊女卑」の価値観
一概に男尊女卑が100悪いことなのかは私には言えません。
日本のように、当たり前に小1から男女共学で勉強ができて、それなりに差別はあるものの、企業に就職するまでの道のりは現代では当たり前のように確保されている。
長い文化のなかで「守る」という意味での男尊女卑が根付いてきた国も多いでしょう。そういう国でもその真意を理解している方々はモラハラとは別の視点で関係が築けます。
しかし、多くの場合(まだ若いということもあるのでしょうが)文化のなかで培われてきた「男尊女卑」を曲解しがちな外国人男性が多いのも事実です。
それも、お付き合いしているとき(要は自分の外部である時期)は、とても丁寧で紳士的なことが多いです。それは一般常識としてはスマートです。
ただ結婚して、「ウチ」に入った存在になったときから、それは「家族」という自分の範疇下に入ることで、「男尊女卑」の育ってきた環境のなかでの常識を「外国人の妻」にも適用しようとします。
おそらく最初はただの責任感ではないかと思います。自分が育ってきたなかでみてきた「家族の型・常識」というものに、一家の長として沿おうとする。
ただそれは、文化の違う国同士ですと、当たり前にコトは運びません。
日本人には、対等ではないと感じられるし、外国人にとっては反抗する家族は、自分が長としておさめられていない劣等感を感じさせるものになっているかもしれません。
もちろん、最終的にはモラハラするかしないかは、個人の人間性の問題。
ただ国際結婚の場合、本人同士でさえ、
これは文化? これはこの人の人間性?
って判断がつきにくくなるという時期があるなというのが実感です。
② 国際離婚:”内側”に抱える難関の多さ
不倫したかしないか、そこは私が興味がないのですが、あくまで国際結婚経験の視点からのみ言うと、離婚できないのになかなかできないのも現実です。
福原さんのケースがそうだという意味ではなく、このニュースを題材として捉えているだけで、不倫を肯定しているわけではないのでご理解ください。
相手側の国の離婚に対する考え、イメージ、家族への体裁、在留許可等、単に離婚・親権ですすめられないことが多いです。
しかも親権に関しても、こどもを育てたい、離れたくない、というより在留許可や家族との関係、そういったもので保持したがるケースも多々あります。
私自身は日本で離婚しているので、こどもを連れ去れない、という問題は抱えなくても済んだのですが、別居してなにもサポートもしてもらってないのに、
・保育園に入れない
・児童扶養手当などが受けられない
・住所が変えられない
という離婚していれば受けられる助成やサポートが受けられずムリをしたことで倒れてしまっています。
なので、親権を失うことはしたくないので自分が不倫はしませんが、相手にさっさと結婚相手(離婚できてないので不倫相手)を見つけてほしかったのも事実です。
在留許可が自分次第でなくなれば、相手は離婚に応じてくれるわけですから。もちろん、何回か日本で結婚というのはイメージも悪いだろうし、永住権を取りたいならそれにも影響してくるかもしれません。
でも関係は続かないとわかっているだろうから、いずれは離婚しなくてはならない。でも、在留許可が続くからダラダラと続けるわけです。
こちらも弱みは
「こどもの父親を日本から追い出したいわけではない」
という点です。ばっさり入管にでも「離婚しますんで!!」って通告できるくらい割り切れたら倒れなかったのでしょうが。
動かない現実、惰性で続けようとしている(世間体や在留資格などの問題で)相手に付き合っていては、自分はどんどん疲弊するし、こどもは大きくなるし、いつも親権についてびくびくしていなくてはならない(ちょっとでもマイナスなことがあるとそこをつついてくる→自分に有利な方に持って行こうとする)から、なにか既成事実 でことを強制的に動かさざるを得ないケースも多々あると思っています。
今回のニュースの件がそうだ、と言っているわけではなく、
ウチ
の問題で終わってしまいがちなところを
ソトに明らかにする
ことでしか、物事が動かない。そういう瞬間も確かにモラハラ気味家庭にはある、そういう諸々を思い出したので、今回まとめてみました。
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