国際結婚のよくある心配事のひとつ。
外国人との結婚を考えたまではいいけれど、日本に来るまえのことはあまり知らない。そして結構若くもない。
そういった場合、母国で結婚しているのでは?という疑念がわきます。
戸籍制度の度合いは国それぞれ
日本は戸籍が比較的しっかりしていて、家系をたどったりするのが容易です。
先進国ならまだそれぞれの国独自の制度を持っているところがほとんどですが、世界190か国のなかには慣例でとどまっているようなところや、制度はあるけれどいままでの慣習が優先されるようなところとか、様々です、
(制度上は一夫多妻制なくなったけど、家長的には一夫多妻の変形型=浮気、が浮気として認識されていなかったり)
いろいろ弁護士さんや行政書士さんに調べてもらうにしても、そういった高度な資格を持っているうえに190か国のなかのニッチな国への知識・理解が深いひとを見つける、としたら至難の業です。結局は自分でいろいろやるほうが早いということになってしまいます。
相手の母国の公的機関へ「婚姻要件」の問い合わせ
弁護士さんや行政書士さんなどに頼まないとすると、自分でいろいろやることになります。
ここで第1のハードル。
専門機関がが母国語オンリーの場合
まずこちら側が英語ができても、その相手の国の機関に英語が得意な人がいなかったりすることもあります。英語話せる人探してくるから、としばらく(日本の時間間隔のしばらく、ではなくほんとの「しばらく」)待たされる(忘れられる)ケースも結構あります。
再度連絡して、あぁとやっと取り掛かってくれることも。長期戦を最初から覚悟して問い合わせたほうがいいかもしれません。
内容もうまく伝わるかわかりません。自分で問い合わせている時点で、外国人配偶者には内緒で調べているわけですが、その国は相手の国であるから、分からないこととか、確認事項などが外国人配偶者(予定)のひと本人にいってしまう可能性があります。
重婚を疑う時点で、もしほんとうにしていた場合、相手は秘密にしておきたかったことなのでしょうから、問合せ方には工夫が必要かもしれません。
うやむやしていて、数年経って問題に巻き込まれるよりは、はっきりさせておいたほうが良いと考えます。ふたりの間の話であればいいのですが、こどもや親族が関係してくるとややこしくなります。
それでもいい、という覚悟のもとに結婚するなら突き詰めなくてもよいのかもしれません。
重婚の前提で、日本の制度を確認
相手の国のことを調べるのはなかなか難しくても、母国語である日本語で日本のことは調べやすいし、問合せも簡単にできます。
重婚に気づかないでしてしまった場合とか、解消できるのか、とか、そういった一般的な制度については得意とする弁護士さん、行政書士さんなどの専門家がいますので、あらかじめ心配事を整理して答えをもらっておくのがいいと思います。
相手の国の公的機関に問い合わせたところではっきりしないことも多かったりするので、「重婚している」という前提でいろいろなものを捉えていたほうが安心かもしれません。
ここは愛情と疑いは別で、愛情があったとしても、こどもや神速に将来的に影響しますのでシビアに見ておいたほうがいいかと経験上感じています。
はっきりする方法がないから 最後は”直感”で重婚を見極めて
結局、もし戸籍制度がゆったりしている国の配偶者なら、探ったところではっきりしないかもしれないし、これはもう仕方ないのですが「直感」に頼るしかない部分が出てきます。
相手の国の言葉を法廷文書まで読み込めるレベルまで習得すれば、なにか見つかるかもしれません。
でも、そこまでエネルギーはかけられません。
一緒にいるとなんとなく感じることってあると思います。
・既婚のひとへの対応が手慣れてる
とか
・こどもの扱いがうまい
とか。
あとは、結婚準備をするときに傍らにいることをお勧めしています。
自国から書類を取り寄せたりする必要があると思うのですが、その際の手間取りや言い回しは、相手の母国語が仮にまったくわからなかったとしても観察しておいたほうがいいです。
・怒っているのか
・困っているのか
・説明が長いとか
たいてい、問題がないスムーズな人は事務的に終わるはずです。電話をしに外出したり(母国語がわかる場合)長くかかる場合、なにかあるな?と疑ってみていいと思います。
長く一緒にいる気があるのであればちゃんと。