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ハーフの子供のアイデンティティ

日本人だらけの田舎に暮らす場合

国際離婚をして、地元に帰れば、ほとんどの場合、
あまり国際結婚に縁のない地域で住むことになります。

悪気がなくとも、珍しさで、
「パパはナニ人?」
とか
「外人さんみたいねぇ」
と言われることは多々あります。
歩く度、出かける度、言われるので、自意識過剰なわけでなくても疲れてきます。それには、たぶん対外的な理由のほかに
「なんと答えるべきか」の自分自身への問いに対しての疲れもあるのだと思います。

・もう離婚して、一切あっていないのだから、パパのことは一切語らない
・日本人でもあるのに「外人さん?」と括られることに対する反発
・いちいち、パパは外人さんですが、離婚したので、一緒じゃないですよ!まで説明しないと、次の質問が続く一連の流れ
・「外人に騙されて結婚して離婚してきた」というひと昔前の国際結婚のイメージで見られることに対する拒否感

自分のなかでスタンスが決まっていれば、「答えない」とか行動は決まってくるのですが、
離婚したてだと、まだ自分のなかで、迷いがある時期。

質問攻めと(無意識の)偏見に、疲れてしまうのです。

基本、長く住む予定があるのであれば、おしゃべり好きなおばさんに一度、いろいろ話してしまうのも手だと思います。
勝手に広めてくれるので、事情を知っている人が増えれば、毎回いやな思いをせずに済みます。

子供には、どう話す?

基本的に、子供は自分の違い、など小さいうちは気にしていないような気がします。
それは日本人でも同じで、親御さんが他人と比較したり、文句を言ったりするのが好きそうなおうちの子は、
時々ちくちく言ってきますが、それ以外はあまり「外見的な違い」は指摘されなかった気がします。

小さいうちに、地元に戻ったのも良かったのかもしれません。言語能力が高くなる中学年あたりからだと、
「なんで髪クルクルなの?お父さんどこの国の人?」
って理解も興味を言葉にすることができてきますから。

比較的、ハーフ・外国人の子がいる学校に通ったため、田舎ではありますが、それほど指摘されるようなことはありませんでしたが、やはり夏になにかのイベントや学童など、違う学校の子が入ると、「クルクル」や「フランスパン」(全然パパの国とは関係ない)など「外国イメージ」のあだ名とつけられてかえってくることはありました。

保育園の帰りや、散歩、買い物などのときに、
パパの国のこと、悪いこと、いいこと、一緒に住みたくない理由、失敗談、嫌いなところ、そういうことを「小さいからわからない」と考えずに、話すようにしていました。

父親の虚構の良いだけのイメージを持つことも、
文句のある点ばかり悪口を子供の前でいうことも、子供の精神的成長、オトナになってからの人間関係、信頼感、そして「ハーフ」というアイデンティティに良くない影響を与えると思っていたからです。

もちろん、大人の難しい話やエグい話はやんわりと変えて話しますが、全体としては事実を伝えるようにしています。

それが、オトナになったとき、子供のこころや考えにどう影響するのかは、その時になってみないとわかりませんが、
問題があって離婚した場合でも、父親を全面否定するということは、その子の半分を否定することになる。

そして、良いパパとしてイメージを作ることも、自分というフィルターを通した姿を伝えてしまうことになる。
いつか、再会するようなことがあったとき、リアル対リアル、人と人として、会えるように、余計な小細工はしたくないのです。